にっしゃりん

自転車でどこまでも

フルチンサウナ

サウナレポ。

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他の留学生へのヘイトで生きてるこの頃。

日曜日の朝、ヘルシンキのSomposaunaというサウナを訪れました。他の国出身の留学生がインスタに投稿しているのを見て、自分も行ってみようかと思った次第です。なにか負けた気がしなくもなかったが。

 

Helsinki proudly presents, the most public sauna in the world - Sompasauna. - You just have to bring your own water and wood. - Sompasauna is the only free option in town.

THE WORLD'S MOST PUBLIC SAUNA (Welcome To Finland #8) - YouTubeより

 

このサウナの最大の魅力は無料である点。地域の人々の協力によって運営され (重要) 、無料のサウナ経営が成り立っている。薪を切ったり水を汲んだりサウナ内を掃除したりなどの協力が呼びかけられている。

 

朝10時ごろにサウナに着くと、まだサウナを温めている途中とのこと。準備中とのことで何か手伝えないか聞いてみたところ、タンクに水を汲む仕事を任された。荷台にタンクを敷き詰め、少し歩いた先の水道まで水を汲みに行く。

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水を汲んで運んでいるうちに、このサウナコミュニティに貢献できていることの誇らしさが湧いてきた。普段人と関わることが少ない自分からしたら、フィンランドの地域社会に居場所を見つけた気がして嬉しくなった。タンク6つを満タンにして二往復。仕事を終えるとおじさんに肩を叩かれ"Good"と褒められた。やったぜ。

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ひと仕事終えたところでサウナへ。ここでこのサウナのもう一つの特徴。水着の着用は任意という点。近くの張り紙には『NUDITY IS VERY WELCOMED !』とある。大歓迎されちゃあなあ。周りのおっさんたちも全裸だし...よし!

 

↓以下全裸↓

 

サウナはとても熱く、石に水をかけると(ロウリュウ)凄まじい熱さになった。耳が痛いくらいに熱くなる。身体も真っ赤になる。

中ではフィンランド人のおじさんや学生たちと話が弾んだ。本当はフィンランド語で話したいところで英語を使ってしまうことには、英語で話したいところで日本語に頼ってしまうような情けなさを感じる。

 

おじさんたちからはサウナへの思いを聞いた。

・スモークサウナしか勝たんこと

・電気式のサウナにはガチアンチなこと

・スモークサウナでこそ根源的物質と共生できること

・電気式は人の手が入りすぎていてダメだということ

思想強いなあ。

 

そんな中少し残念な話も聞いた。

「さっき日本人の観光客が来てたけど、サウナが準備中って知ったら諦めて帰っていったよ。」

無料のサウナをただ利用するだけでコミュニティへのリスペクトに欠ける人間も一定数存在するようで、それが同じ日本人だと聞いて残念に思った。どうか他の国の人との見間違いであってほしい。

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サウナの後はすぐ傍の海に入った。極寒の海だが、サウナが本当に暑かったので躊躇わず入ることができた。平泳ぎをしたり岸の方で立って休んだり。自分が海に入ったことを聞くとおじさんたちは"You're brave."と褒めてくれた。やったぜ。

海から出るとかつてないほどフラフラになった。

 

これを三回ほど繰り返して終了。途中から気づいたけど全裸なのおじさんばっかで若い人らは普通に水着着てた。まあいっか。最後にノコギリで木材を切って帰宅した。

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(余談)他の留学生のインスタの投稿を見てこのサウナのことを知ったけれど、サウナの前で嬉々として自撮りする連中がこのサウナの何かを手伝ったのかが懐疑的だった。「どうせしてないだろうな、自分はしてるけど」と得意げになって準備していた僕だが、動機はどうあれこのサウナに貢献したのだからまあいっか。邪な気持ちなしにいいことができるようになりたいと思う。

 

定期的に行きたい、いいサウナでした。