にっしゃりん

自転車でどこまでも

はじめてのマウンテンバイクで骨折した話

あれは1年前のこと―

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2021年11月中旬、マウンテンバイク初体験。

そしてその日、鎖骨を骨折しました。一年が経ち、当時を振り返ります。

(※注意※ 骨が写った画像が出てきます)

 

事故当日

それは自分にとっては初めてのマウンテンバイク体験でした。オフシーズンのスキー場をマウンテンバイクコースに改装し、マウンテンバイクを楽しめる施設でした。

バイクのレンタルサービスもあったので、初のマウンテンバイクには最適でした。

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体験前の施設の人の言葉

午後になると救急車で運ばれる人がいるので気を付けてください。

まさかね。ハハハ。

 

午前中は初級コース・中級コースを走っていました。初体験でしたが徐々に感覚を掴んでいき、凸凹の道を越える感覚を楽しんでいました。

 

午後、終了時刻も近づいてきたということで上級コースに挑戦することにしました。上級コースは初級・中級コースとは比較にならない難しさで、「急斜面を何往復もして下り、最後にはビルの3階相当の大きな坂(崖)が待っている」というようなコースでした。事故は最後の崖で起こります。

 

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一度目は難なくクリア。そしてラストチャンスの前に考えが浮かぶ。

ラストだし、最後の崖ジャンプするか。

上級コースを進み、最後の崖をジャンプ!

「あっ...」

明らかにバランスを崩していることが分かりました。足はペダルを離れ、コースからは大きく右に逸れて空を切った自分とバイク。ハンドルのバランスは取れず、勢いのままにコース外に着地、2回前転した後に身体がバイクから吹っ飛ばされました。

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しばらくその場に倒れ込んでいましたが、左鎖骨付近の痛さから折れていることを確信しました。というか何か出っ張っていました。

アドレナリンでなんとか立ち上がろうともしましたが、頭もフラフラでまともに歩くことはできず、しばらくはその場に倒れ込んでいました。この日同行していた兄が施設の人を呼びに行き、その後自分は救急車で運ばれることになりました。

その日は日曜日。殆どの病院はお休みです。近くの救急病院に運ばれ、ひとまず腕は固定してもらいました。そして日を改めて病院に行き、CTを取ります。

 

 

(骨注意)

 

 

 

 

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医者「折れてますね。」

 

でしょうね。治療開始。

 

療養生活

折れた鎖骨はプレートで固定して治療していくとのこと。入院と手術を伴います。全身麻酔の手術って本当に苦しいですね。一瞬で終わるのはいいもののどうしようもない苦しさが永遠に続く。終わった後も傷が痛むしで結構苦しかったです。

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術後一週間は腕を包帯で吊っていました。折った側の腕は基本使用禁止。

その後数週間はお茶碗程度なら持っていいとの指示。

 

毎週病院に通い、経過を観察しました。当然自転車など乗っていいはずもなく。鎖骨を骨折したことで苦労することも多々ありました。

・腕を上げていい範囲が限られる

・リュックが背負えない

・寝返りを打っていい方向が限られる など...

 

再び自転車に乗っていい許可が出たのは4ヶ月後、3月のことでした。

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一年経った今でも僕の肩にはプレートが入っています。フィンランドから帰国したら手術して取り出すつもりですが、またあの全身麻酔手術をしないといけないと思うと少し憂鬱ですね。

まあ...楽しみにしておきます。

 

(余談)マウンテンバイク場で救急車を呼んでくれたお兄さんがいたのですが、僕を見つけるなり落ち着いて迅速な判断で救急車を呼んでくれて本当にかっこよかったです。歳もそれほど変わらなかったのですがとても大きく見えて、自分もこうありたいと思わされました。ただそのお兄さん、「自分も鎖骨にプレート入ってんねん」とか言ってましたね。いやあんたもかい。